奥平康弘 X,2000〜2009年

以下のリストは原則として、作成者(管理人)が現物を直接確認したもののみ掲載しています。従ってほぼ全てのものの現物またはコピーを手元に所持しています。
(その過程で、例えば1973年や1974年の欄の注記にあるような、その後単著書に収録された際の初出情報の誤記などにも気づくことがありました。)
また現時点(2017年5月現在)で情報としてはあるものの、現物を見ることが出来ていないため以下のリストに掲載していないものが奥平教授の場合数点あります。これらについても順次確認の上、掲載していきます。

<対談、鼎談、座談><インタビュー><書評・紹介><判例評釈>

奥平康弘教授の略歴・著書のページ に掲載の『単著書』にその後収録されたものについては題名の後に「→≪略号≫」の形で記載してあります。
また『単著書』における「書き下ろし」の論文の場合は題名の後に「≪略号≫」の形で記載してあります(矢印がなし)。
『共著書』『単編著書』『共編著書』に書き下ろした論文については、題名の後に「B○『書名』」の形で記載してあります。

2017年に新たに確認して追加したものには、 のマークが付いています。

樋口陽一、中島徹、長谷部恭男編『憲法の尊厳−奥平憲法学の継承と展開』日本評論社、の522〜560頁「奥平康弘先生主要著作目録」への転載に際しては、「『著書・編著書』に書き下ろしたもの」「学生向けの解説」「(日本の裁判所の)判例評釈」「事典の項目解説」「翻訳」「新聞コメント」については、ごく一部のみを掲載し大多数は割愛されています。
上記「著作目録」に掲載されていないものについてはその冒頭に●を付してあります。


  [2000]
大学に問われるもの 『学問への誘い−大学で何を学ぶか 2000年度版』神奈川大学広報委員会
性表現のゆくえ 岩波書店編集部編『これからどうなる21−予測・主張・夢』岩波書店
世代を超えた「共同作業」としての憲法(特集 2000年法的鳥瞰図) 法学セミナー2月号 →≪想像≫
生かす努力から成果(シリーズ評論 今なぜ憲法論議か3) 北海道新聞3月3日朝刊
憲法から見た日本の司法(特集 司法改革) 世界3月号

二一世紀こそ日本国憲法の時代(2000年2・11集会より<報告1>) 国民文化471号 
憲法とデモクラシー−ある小さな序説  神奈川大学評論35号 →≪想像≫
 
「表現の自由」とメディアの責任。−日米では「自由」の受け取り方がなぜこれほど違うのか。 +渡辺武達 潮4月号

「表現の自由」からみた大衆文化の病理(週刊誌広告の表現規制問題) 総合ジャーナリズム研究春号
憲法は活かしてこそ護れる 週刊金曜日4月28日号
不合理な言説熟慮の必要−危険な改憲ムード(潮流2000) 信濃毎日新聞4月30日朝刊
自立した個人が生かす憲法(施行53周年を迎えて) 朝日新聞5月2日夕刊 →≪想像≫
憲法が十分に生かされていない−実践する市民があってはじめて(憲法特集) 図書新聞5月13日号
●同年代の研究仲間として 新井直之追悼文集刊行委員会編『追悼 新井直之』(非売品)
憲法調査会の動向と憲法改正問題<講演> 龍谷法学33巻2号
ひさしぶりだねー +木下順一 街7月号 =奥平教授の出身地・函館のタウン誌における、その編集長との対談※※
●東大の定年延長は本当に大学を活性化させるのか−東大名誉教授24人の意見(アンケート回答) 論座7月号
●上杉慎吉 『日本歴史大事典1』小学館
●検閲制度 同上
●憲法撮要 同上
「法の支配」の精神どこへ−やりきれない「そごう問題」(潮流2000) 信濃毎日新聞7月28日朝刊
憲法と社会保障−いま大切にしたいこと(特集 憲法と平和を福祉から) 福祉のひろば8月号(総合社会福祉研究所)
憲法とプライバシーの権利 民医連医療8月号 
●国家秘密法問題 『日本歴史大事典2』小学館
●新聞紙条例 同上
●新聞紙法 同上
●治安維持法 同上
●治安警察法 同上
●天皇機関説 同上
解説 『憲法を考える1−第147国会衆議院憲法調査会議録』現代史料出版※※※
解説 『憲法を考える2−第147国会参議院憲法調査会会議録』現代史料出版※※※
二〇世紀末の日本社会について思うこと 法律時報12月号
法と人文科学(ザ・ヒューマニティーズ) 第9〜18回 法学セミナー
 「人はすべて平等に創られ・・・」考(上・中・下) 1月号・3月号・4月号
 目下?充電中?の記 5月号
 “自由”と不連続関係の文化と“自由”と折合いをつけることが求められる文化―最近の美術館運営問題を素材にして(上・中・下) 7月号〜9月号 →富山県立近代美術館問題を考える会編『富山県立近代美術館問題・全記録』桂書房、2001 →≪想像≫
 小説「ビリーバット」と映画(台本)「雨あがる」について感あり(上・中・下) 10月号〜12月号
書評 信濃毎日新聞朝刊
 グレゴリー・カザン著(岡田良之助訳)『大衆動員社会』−戦時下の諸団体を国際比較 1月16日
 リチャード・パワーズ著(柴田元幸訳)『舞踏会へ向かう三人の農夫』−写真から広がる世界 6月4日
 ●矢野直明著『インターネット術語集』(本紙書評委員10人が薦める「夏に読むこの1冊」) 7月23日
 栗原彬、小森陽一、佐藤学、吉見俊哉著『内破する知』−近代の「知」の編制突き崩す 8月6日
 石田雄著『記憶と忘却の政治学』−自由主義史観を批判的検討 9月17日
 ダグラス・C・ラミス著『憲法と戦争』−日本人に「これでいいのか」 10月22日
 東秀紀著『ヒトラーの建築家』−独裁者の寵愛得た男の生涯 12月10
 ●『加藤周一対話集(全4巻+別巻)』(本紙書評委員が選ぶ2000「この1冊」) 12月24日
※※※※

朝日新聞2000年12月 日夕刊文化面「回顧2000 論壇」で、間宮陽介教授はこの論考を「私の5点」の1つに挙げられています。
※※朝日新聞2006年3月3日夕刊1面「ニッポン人・脈・記 市民と非戦I「函館、過激でハイカラ」」(早野透氏執筆)は木下氏を取り上げ、奥平教授は高等小学校で同級生だった木下氏の子ども時代につきコメントされています。お2人の顔写真も並んで掲載されています。
※※※参議院は「会」を重ねますが、衆議院は「会」を重ねません。
※※※※
なお紙面には「別巻は未刊」と注記されています。

  [2001]
日本国憲法の軌跡とその総合評価(特集 世紀の転換点に憲法を考える) ジュリスト1月1・15日合併号
憲法は大樹 我々が枝葉を補充せねば 朝日新聞1月30日朝刊
「人権」ということばを問う(特集 人権救済設置機関設置をめぐって) 法律時報2月号
自己責任をともなう自律の選択を−メディア規制を問う 民間放送3月3日号 →≪想像≫
●秘密保護法 『日本歴史大事典3』小学館
●穂積陳重 同上
●穂積八束 同上
●美濃部達吉 同上
●予防拘禁制 同上
二一世紀の日本国憲法の意味−憲法「改正」を問う +中北龍太郎 中北龍太郎著『憲法を活かす−市民の人権を守る裁判から』日本評論社
事態改善の努力惜しむな−公権力によるメディア規制<潮流2001> 信濃毎日新聞3月17日朝刊
9条改憲への危険な動き−憲法は国民の誇り(ナショナル・プライド)を築いてきた しんぶん赤旗4月30日
アメリカから見た日本の憲法改正論議(憲法特集) 図書新聞5月19日号
●宗教施設ではならぬ(問い直される慰霊の形) 信濃毎日新聞7月11日朝刊
戦前と戦後つなぐ靖国派(発言2001夏−靖国・教科書・憲法) しんぶん赤旗8月7日
「首相靖国参拝」に疑義あり 潮9月号
独自の平和主義無にする恐れ−軍事色強い米支援は正しいか(どうみる米中枢テロ) 信濃毎日新聞9月22日朝刊
支援、既存法の枠内に(テロ、戦争、日本は) 朝日新聞9月25日朝刊
プラクシスとしての憲法−改憲の是非を論ずる前に(特集 日本国憲法の現在) 理戦64号
報復戦争への加担は憲法改悪に直結する(特集 テロと日本の危機T) あごら10月号
戦後培ってきた基盤を自ら失うな(特集 テロと日本の危機U) あごら11月号
●いまなぜ「憲法を学ぶ」か DA−4『憲法を学ぶ[第4版]』
●適正手続と行政−公権力とフェア・プレイの原則 同上
若い諸君の「特権」としての読書 岩波書店編集部編『読書を楽しもう』岩波書店(ジュニア新書364)
法と人文科学(ザ・ヒュ-マニティ-ズ) 第19〜24・最終回 法学セミナー
 ワーグナー騒動−差別・憎悪・演奏(鑑賞)の自由の葛藤 1月号 →≪想像≫
 偶感ふたつ、みっつ 3月号
 ふたたび“充電”中 6月号
 確信・熱狂・表現の自由 7月号 →≪想像≫
 死刑におけるポピュリズム−マクヴェイ処刑にちなんで 8月号
 「女帝」論の周辺散策 9月号
書評 信濃毎日新聞朝刊
 大江健三郎著『取り替え子』−自死の友との絶えない交流 2月11日
 ピーター・ゲイ著(鈴木利章訳)『歴史の文体』−ギボンやランケの叙述分析 3月4日
 長尾真著『「わかる」とは何か』−“わからせる”工夫の大切さ 4月22日

  [2002]
なぜ「表現の自由」か−「体制内化」の懸念払拭のために再考を(表現の自由−今日の議論状況) 新聞研究1月号 →≪想像≫
垣間見える新たな権力支配のありよう(緊急企画  「青少年有害社会環境対策基本法案」の問題点) 月刊民放2月号
●機械的な規制は安易だ(条例改正案2氏に聞く) 信濃毎日新聞4月27日朝刊 =長野市青少年健全育成条例改正案について

天皇制の現在と将来(特集 日本国憲法と新世紀の航路) ジュリスト5月1・15日合併号
軍事優先、市民本位の後退−有事立法の本当の狙い<潮流2002> 信濃毎日新聞5月3日朝刊
9・11以後、米の報復戦争に全面呼応する構え(特集 今、憲法が現在を問う) 図書新聞5月18日号
道・新世紀に 上−憲法、中−改憲論議、下−人権の保障 朝日新聞奈良版5月23日〜25日朝刊 →≪想像≫
●公序良俗 北川高嗣、他編『情報学事典』弘文堂
●美観 同上
●法 同上
●わいせつ(ポルノグラフィー) 同上
「やさしい顔」の言論統制 放送レポート7・8月号 →≪想像≫
●日本共産党創立80周年によせて(各界からのメッセージ) しんぶん赤旗7月9日 =記念講演会で紹介されたもの。奥平教授の他に大谷明宏、木下順二、鶴見俊輔の各氏など全9名。
戦後日本が培った憲法的な力(発言2002夏) しんぶん赤旗8月8日
反動化する「大状況」の現れ−愛媛の「つくる会」教科書採択 上<潮流2002> 信濃毎日新聞8月29日朝刊
「自賛史観」は百害…一利なし−愛媛の「つくる会」教科書採択 下<潮流2002> 信濃毎日新聞8月30日朝刊
市民の権利・自由から見た有事法制 全国憲法研究会編『憲法と有事法制』法律時報増刊
物語るということと守秘義務と(解説) 八塩弘二著『緘黙の少女−親権代行者の記録』雅粒社
奥平康弘証言−昭和59年5月21日東京高等裁判所第五民事部第62回口頭弁論 教科書検定訴訟記録刊行委員会編『家永・教科書裁判 高裁編 第10巻 立証篇5』龍書房
コモンロー的発展に欠けた「不幸な出発」(特集「ネット社会の発展は個人情報の味方か敵か」) 法律文化11月号
精彩欠く道 9条改正危惧−憲法調査会の中間報告 信濃毎日新聞11月8日朝刊
「庶出ノ天皇」・「女帝否認」−明治皇室典範の(あるいは、日本の“近代化”に関する)小さな研究  神奈川法学36巻1号 →≪萬世≫
「反メディア規制」のパラダイムを超えて−9・11と個人・国家・社会、そしてメディア(上・下) +吉岡忍 法学セミナー11月号・12月号
あとがきにかえて−憲法九条と僕 BG『憲法対論』

  [2003]
「形成者」たろうとしてきた実践がある(憲法が教育基本法に期待したものは何だと思いますか−私の意見) 季刊FORUM教育と文化30号 
●『石に泳ぐ魚』出版差止事件最高裁判決(最高裁第3小法廷平成14年9月29日判決)<判例紹介> コピライト2月号
●はしがき ≪想像≫
●法と想像力−なぜ「想像力」か ≪想像≫
●横浜事件の再審開始を求める研究者声明 =荻野富士夫、小田中聰樹、村井敏邦、渡辺治と共に発起人 季刊刑事弁護春季号(No.33)
 
米紙「味方」の論理を紹介−戦争と報道の中立性(潮流−イラク・北朝鮮有事を考える) 信濃毎日新聞5月7日朝刊、熊本日日新聞6月8日朝刊
図書館を利用する権利の法的位置づけ−図書館所蔵資料の閲覧請求を中心に(日本図書館協会図書館の自由委員会主催セミナー講演録) 現代の図書館6月号
宮田光雄著『同時代史を生きる−戦後民主主義とキリスト教』−<いま>の総括を迫る戦後の出発からの論考 東京新聞7月13日朝刊、中日新聞7月13日朝刊
●市民は声を(特集 憲法改正と小泉首相) 信濃毎日新聞7月21日朝刊
森暢平著『天皇家の財布』−問われる民主主義の質 中日新聞7月27日朝刊、沖縄タイムス8月2日、神奈川新聞8月3日 →共同通信文化部編『書評大全』三省堂、2015

憲法的原則を問う(巻頭エッセイ) 経(Kei)9月号
平和憲法空洞化に抗して(巻頭エッセイ) 経(Kei)10月号
「権利のための闘い」必要−改憲とマニフェスト<潮流> 信濃毎日新聞10月30日朝刊、熊本日日新聞12月17日朝刊
明治皇室典範に関する一研究−「天皇の退位」をめぐって 神奈川法学36巻2号 →≪萬世≫
奥平康弘『治安維持法小史』 黒田日出夫、他編『日本史文献事典』弘文堂 =自著AAの解説

  [2004]
ぼくの「今こそ言おう」(私は言う イラク派兵はノー!) あごら1・2月合併号
●刑法一七五条は憲法違反。公権力が「表現の自由」を規制することは許されない[第八回公判、奥平康弘氏の証言] 長岡義幸著『「わいせつコミック」裁判−松文館事件の全貌!』道出版 =2003年7月14日、弁護側意見証人として東京地裁に出廷。宮台真司、園田寿、斎藤環、藤本由香里、以上各氏の証言も併せて紹介。 
●出版後の訴訟が筋(週刊文春「出版禁止」識者の声) 信濃毎日新聞3月18日朝刊 =田中真紀子前外相の長女に関する記事の問題でコメント
残ったのは挫折と苦悩−イギリス帝国のアラブ対策と類比(潮流−「イラク」は問いかける) 信濃毎日新聞5月13日朝刊、熊本日日新聞10月13日朝刊
第九条における憲法学説の位置(特集 国際社会と憲法九条の役割) 法律時報6月号
●是非言い切れぬ 信濃毎日新聞7月24日朝刊 =安曇村の入浴剤使用のホテルを調査撮影したテープを長野県がTV局に提供した問題でコメント
●積極的に価値打ち出そう(「九条の会」発足記念講演会8氏の発言) しんぶん赤旗7月25日 =7月25日、東京都内
「天皇の世継ぎ」問題がはらむもの−「萬世一系」と「女帝」論をめぐって 世界8月号
九条こそ日本に住む人々の象徴(「九条の会」発足記念講演会) 週刊金曜日8月20日号
●憲法の想像力<記念講演> 『日本の民主教育2004−2003年度教育研究全国集会報告』大月書店 =2004年1月10〜13日、長野県
●守るだけではなくて攻める道具(「九条の会」発足記念講演会) 月刊社会民主9月号
●市民の自由守るために憲法を生かそう(「九条の会」京都講演会) しんぶん赤旗9月27日 =9月25日、京都産業会館。大江健三郎、鶴見俊輔、両氏のものも併せて掲載
加憲しなければ「権利」は認められないのか 憲法プロジェクト2004編『日本の憲法−国民主権の論点』講談社
「憲法物語」を紡ぎつづけるために 『もしも憲法9条が変えられてしまったら』世界別冊 →≪物語≫
なぜ九条の会か BH『憲法九条、今こそ旬』
合衆国憲法 小田裕康、他編『事典 現代のアメリカ』大修館書店
「萬世一系」のイデオロギーを離れて天皇制の存立は可能か(特集 どこへ行く象徴天皇制) 論座10月号
最近の憲法をめぐる諸問題について(連続講演「憲法の現在」第1回) 『奥平康弘教授講演録』社団法人自由人権協会(JCLU) →自由人権協会編『憲法の現在(いま)』信山社、2005
●現実にひれ伏さない(札幌「九条の会」講演) しんぶん赤旗11月28日 =11月25日、札幌市民会館
応答的法への転換(特別企画 小田急線高架訴訟・上告の論点) 法律時報12月号
平和憲法を守る−九条改正は戦前回帰(「九条の会」講演要旨) 琉球新報12月6日朝刊
沖縄でこそ輝く9条(憲法対論) +伊波洋一、諸見里道浩 沖縄タイムス12月9日朝刊
戦後皇室典範制定過程についての一研究−明治皇室典範とのつながりと「天皇の退位」・「女帝」・「庶出の天皇」をめぐって 神奈川法学36巻3号 →≪萬世≫
憲法とともに−奥平康弘さんロングインタビュー しんぶん赤旗 
 1,未完のプロジェクト−これからの可能性秘めている、憲法は「玄関の絵」ではない 2月29日
 2,「改正は時流」か−政治的なもくろみ見抜く目を 3月1日
 3,歴史的な経験−既成事実に屈服していいのか 3月2日
 4,国際貢献−憲法文化に基づくもう一つの道 3月3日
 5,憲法守る「力」−統一戦線つくる政治の知恵を 3月4日
 6,近代の魂の上に−孤を恐れず、連帯を忘れず 3月5日


※この事件に関連して川岸令和、小町谷育子「今を映す訴訟を素材に−奥平先生を招いて(合宿報告)」人権新聞2003年12月5日号、も参照。

  [2005]
「市民社会の闘い」と自覚を−改憲へ傾きつつある時代<潮流−戦後60年に考える> 信濃毎日新聞1月13日朝刊、熊本日日新聞6月28日朝刊
日本国憲法の平和思想とその原理−イラク戦争を憲法9条の視点から見る(特集 いま憲法9条を考える) 人権と部落問題1月号
「大義」なければ国益なし−今こそ憲法9条を選びなおそう 軍縮問題資料2月号
「女帝」論争に異議あり−「天皇制」そのものに国民的論議を 週刊金曜日2月18日号
●序章 本書の意図と構成 ≪萬世≫
●終章 「萬世一系」と「天皇の不自由」との関係 ≪萬世≫
●あとがき ≪萬世≫
●隠れていた「鉱脈」に当たった(「九条の会」呼びかけ人7氏の発言) しんぶん赤旗4月24日 =4月22日、会の発足1年を前に都内で開いた記者会見での発言要旨
「憲法にもとづく民主主義」の過程(「戦後60年」のジャーナリズムU/表現の自由) 総合ジャーナリズム研究春号 →≪物語≫
9条問題は文化をめぐる闘い−“いまこそ平和を”憲法学習会講演録(特集 憲法記念日にあたって) 海員5月号 =2005年3月12日
2項あっての9条−これによって憲法の平和主義は輝く。なくせば青天井。核武装すらできてしまう… しんぶん赤旗5月3日 →『憲法九条・平和を守るたたかいと、田中正造・勝海舟(下町人間総研ブックレット05−5)』下町人間総合研究所
現在の憲法状況についての見解(定期総会記念講演会) 北海道自治研究7月号 =2005年6月13日、北海道自治研究所定期総会記念講演会。この講演録の直前の頁には実弟の奥平忠志・北海道教育大学名誉教授による随筆「学童疎開」が掲載され、「兄弟共演」となっています。
対談 +結城洋一郎 同上 =同上
なぜ今、「憲法改正」に反対するのか<講演>(特集 いま憲法を考える) あごら7・8月合併号
憲法9条と日本の未来(自治研長野県集会基調講演) 信州自治研8月号 =7月7日松本市、第45回地方自治研究長野県集会における基調講演要旨
平和憲法の行方(信州・平和へのメッセージ4) 毎日新聞・地方版長野8月17日
「9・11総選挙」の意義−民主主義のための好機に<潮流> 信濃毎日新聞8月19日朝刊、熊本日日新聞9月15日朝刊
●後世に禍根残さないようなすべき事をやりきろう−総選挙と憲法問題語る しんぶん赤旗9月9日
憲法調査会報告書の意味(特集 憲法問題調査会報告書を検証する) 法律時報9月号

●市民の“勝手的秩序”がメディア規制の原動力 ダカーポ9月7日号 =「「メディア規制」の問題点」の記事中コメント
西川伸一『日本司法の逆説−最高裁事務総局の「裁判しない裁判官」たち』−現実の司法が抱える致命的な病理の一部にメス 図書新聞9月10日号
「トゲのある言説を唱える自由」に挑戦する「秩序」とは<コラム> 内田雅敏著『これが犯罪?−「ビラ配りで逮捕」を考える』岩波書店(ブックレット655)
●「第一項に手をつけず」に安心してはならない BI『憲法九条、未来をひらく』
第九条問題 佐々木毅、他編『戦後史大事典[増補新版]1945−2004』三省堂
●軍備保持うたう自民党改正案は問題<言葉ファイル> 北海道新聞地方面帯広・十勝11月30日朝刊 =11月9日、帯広市民文化センター、憲法9条いまこそ旬「九条の会」講演会 
自民党「改憲」草案のおごり−「見た目穏健」に潜む思惑憲法学者が批判する 週刊朝日11月11日号 =小林節、阪口正二郎両教授と共にコメント 
●「憲法の魂」バッサリ自民草案(「九条の会」シンポ各氏の発言) しんぶん赤旗11月28日 =11月27日、「九条の会」主催シンポジウム「自民党改憲案は日本をどこへ導くか」 
「自衛軍」の活動に制限なくす「9条の2」−集団的自衛権の行使も可能に(憲法改正を考える) 世界週報12月13日号

関連して、宗像充著『街から反戦の声が消えるとき−立川反戦ビラ入れ弾圧事件』樹心社、2005、の「自由なコミュニケーションの遮断−奥平康弘氏」の項にて、2004年9月9日東京地方裁判所八王子支部における弁護側証人としての奥平教授の証言が紹介されています。

  [2006]
彼は殴られるたびに、キチンとその数を書きとめていた(特集 江藤文夫を語る) GRAPHICATION No.143(通巻332号)
「新憲法草案」から見えてくるもの 『改憲論が描く日本の未来像−自民党「新憲法草案」批判』九条の会 =2005年11月27日「九条の会シンポジウム」の記録
表現の自由・国交法と「社会保険庁職員事件」
(特別企画 いま再び脅かされる表現の自由−「社会保険庁職員事件」訴訟) 法学セミナー3月号
「住居侵入罪」と「表現の自由」に関する若干の考察−立川ビラ配布事件・高裁判決をめぐって 世界4月号
意見書(最高裁提出) 小田急高架訴訟弁護団編『住民には法を創る権利がある−小田急高架訴訟大法廷の記録』日本評論社
●行政任せの風潮、懸念(青少年条例なぜ今(下))信濃毎日新聞5月18日朝刊
国との一体感は多様なもの−教基法「愛国心」明記の機運<潮流> 信濃毎日新聞6月13日朝刊
●岩波現代文庫版あとがき EA−2『治安維持法小史』
戦後の歩みを共有して−奥平康弘氏にきく 『江藤文夫の仕事4 1983−2004』影書房 →≪物語≫
●「優越」の意味を考え抜く−今、表現の自由とは(2006信州岩波講座から) 信濃毎日新聞8月28日朝刊  →『読み学びつなぐ−信州岩波講座1999〜2018』信州岩波講座実行委員会、2019 =8月26日、須坂市メセナホール「第8回信州岩波講座V」講演要旨
長崎で問う日本社会の平和と自由 平和文化研究28号(長崎総合科学大学)
「安全・安心」国家と表現の自由の現段階 『新たな監視社会と市民的自由の現在−国公法・社会保険事務所職員事件を考える』法律時報増刊
「小市民」育成と軍事強化−「国家」中心の「美しい国」<潮流> 信濃毎日新聞12月16日朝刊
●Do Rights Need to Be added to Exist? Rethinking the constitution : an anthology of Japanese opinion [edited by] The Constitution of Japan Project 2004 ; translated by Fred Uleman Japan Research, 2006※※

見出しには「国交法」と記載されていますが、これは明らかに「国公法」=国家公務員法、の誤りです。
※※2004年の「加憲しなければ「権利」は認められないのか」が収録された、憲法プロジェクト2004編『日本の憲法−国民主権の論点』講談社、の英訳本。

  [2007]
憲法60年、今こそ活かそう<新春3人冗語> +加藤周一、一海知義 福祉のひろば1月号 →『憲法・古典・言葉−加藤周一対話集6』かもがわ出版、2008 →≪物語≫ =福祉のひろば1月号は一部のみ、≪物語≫は前半のみ、『加藤周一対話集6』が完全版。
田島泰彦、山野目章夫、右崎正博編著『表現の自由とプライバシー−憲法・民法・訴訟実務の総合的研究』−野心的な試みを結実させた有意義な研究書 図書新聞2月10日号
明治憲法における「信教ノ自由」−十五年戦争期のキリスト者の問題状況を理解するために 富坂キリスト教センター編『十五年戦争期の天皇制とキリスト教−近現代天皇制を考える3』新教出版社
●民主主義に対する挑戦(市長銃撃暴力に沈黙しない) しんぶん赤旗4月19日 =伊藤一長長崎市長銃撃事件について談話
9条改変は世界秩序への反乱(シリーズ・語る:テーマ・憲法1) 毎日新聞・大阪版4月26日夕刊
「熟慮民主主義」の重視を−国民投票法案の議論すべき点<潮流> 信濃毎日新聞4月29日朝刊、熊本日日新聞6月29日朝刊
「発言続けることに意味」−表現の自由重み訴え 沖縄タイムス5月22日、信濃毎日新聞6月1日朝刊、中国新聞7月14日
ひとりの時間楽しみたい−長野県信濃町塩尻<田舎で暮らす> 朝日新聞5月27日朝刊
憲法改正と「知る権利」 知る権利関西ネットワーク編『「知る権利」と憲法改正』花伝社 =2006年11月11日、大阪府立労働センターにおける講演録
戦後憲法学を語る−日本国憲法60年記念 +高見勝利、石川健治 法学教室5月号
日本国憲法と憲法学の60年(特集 日本国憲法の60年―憲法学に求められる課題) +森英樹、石埼学、木下智史 法律時報7月号
●憲法改正論議のいま……(巻頭エッセイ) 遊歩人8月号
蹴られてきたボールは蹴り返そう 
『戦争をする国にさせない−憲法セミナーC』9条の会
「エキプ・ド・シネマ」における「生きている言論」 友−Iwanami Hall秋号(No.355) →≪物語≫
9条の可能性探る−新しい平和生み出す力に(憲法論争どう見る) 神戸新聞12月1日朝刊 
私の中の歴史−憲法60年を生きて 北海道新聞夕刊
 @少数派として−「負けても発言」貫いた 11月19日
 A函館−実家の薬局大火で全焼 11月20日
 B敗戦まで−読書に没頭知的世界へ 11月21日
 C旧制弘前高−勤労奉仕で捕虜と交流 11月22日
 D東大生に−宮沢先生の名講義が刺激 11月24日
 Eチャタレイ事件−「表現の自由」研究の芽 11月26日
 F東大・社研へ−論文認められ助手採用 11月27日
 G助手論文−米の判例研究から突破口 11月28日
 H伴侶−講師の職得て函館で挙式 11月29日
 I留学−「日本の検閲」英語論文に 11月30日

 Jアメリカ生活−文化満喫車で大陸横断も 12月1日
 K名古屋大へ−行政法講義猛勉強の日々 12月3日
 L社研に復帰−選挙運動の自由を主張 12月4日
 M知る権利−「取材の自由」で積極論 12月5日
 N情報公開−各地回り市民講座で講演 12月6日
 O研究生活−治安維持法制の歴史研究 12月7日
 P東大退官後−大学の枠超えて研究会 12月8日
 Q九条の会−講演行脚各会場に熱気 12月11日
 R表現の自由−公権力への対抗でこそ 12月12日
 S見果てぬ夢−未完の「仕事」次代に託す 12月13日


  [2008]
●(来賓挨拶) JCLU Newsletter2月号 =2007年11月22日、日本プレスセンターホール「自由人権協会創立60周年記念イベント」
ビラ配布罪 国家が「平穏」守る危うさ<私の視点> 朝日新聞4月15日朝刊
政治の動き見逃せない−61回目の憲法記念日へ<潮流08> 信濃毎日新聞5月2日
朝刊
●検察、政治的判断か(草薙さん、講談社の立件見送り−田原本町放火殺人調書漏えい) 毎日新聞5月24日朝刊・地方版奈良 
 =田原本町の母子3人放火殺人の調書漏えい事件で、供述調書を引用した草薙厚子著『僕はパパを殺すことに決めた』を発行した講談社の第三者調査委員会委員長が奥平教授

二つの憲法と天皇−近代天皇制の過去・現在・未来 歴史科学協議会編『天皇・天皇制をよむ』東京大学出版会
皇室典範−男系主義・男子主義の桎梏 同上
不敬罪−思想信条の自由に対する弾圧法規 
同上
●社会が動けば、司法判断は変わる BJ『憲法九条、あしたを変える−小田実の志を受けついで』
“違憲”判決の意義−名古屋高裁の「自衛隊イラク派兵差止請求控訴事件」判決について(上) 世界7月号
「平和的生存権」をめぐって−名古屋高裁の「自衛隊イラク派兵差止請求控訴事件」判決について(下) 世界8月号
忠志と康弘の間柄 奥平忠志著『マイ・ウェイ−道南を愛し、自分を信じて疾走したひげの名伯楽』発行人:奥平洋子 =著者は奥平教授の実弟で北海道教育大学名誉教授・地理学。一周忌にご夫人が出版された遺稿集
評論家・加藤周一氏をしのぶ−護憲支えた深遠な知識 北海道新聞12月9日夕刊
●憲法九条という重石が…−田母神論文問題<潮流> 信濃毎日新聞12月19日朝刊

  [2009]
市民社会を侵食する言論統制−平和主義うたう9条が表現の自由の防波堤(今、平和を語る) 毎日新聞大阪版3月16日夕刊 →広岩近広編『わたしの<平和と戦争>−永遠平和のためのメッセージ』集英社、2016
●国家の反省問われる 信濃毎日新聞3月30日夕刊 =横浜事件の再審、横浜地裁の免訴判決にコメント
 
●奥平康弘先生と考える表現の自由のいま JCLU Newsletter4月号 =図書館の閲覧制限と利用者の知る権利、NHK ETV2001「問われる戦時性暴力」をめぐる法的問題、航空自衛隊元幕僚長の懸賞論文投稿が抱える問題、の3つのテーマにコメント
メディアの危機を憂う−倫理、改善に努める責務<潮流09> 信濃毎日新聞5月22日朝刊
田母神論文問題を考える<前半><承前><後半>(連続特集 海賊問題と自衛隊派遣) 軍縮問題資料5月〜7月号
纐纈厚著『私たちの戦争責任』 東京新聞7月12日朝刊、北海道新聞7月19日朝刊
●わかりやすさに流されない BK『加藤周一のこころを継ぐために』
滞米中にみたオバマ政権−中国重視の気配色濃く<潮流09> 信濃毎日新聞12月29日朝刊

<対談、鼎談、座談、シンポジウム><インタビュー><書評><判例評釈><翻訳>

奥平康弘教授論文リスト
T 1954−1969年
U 1970−1979年
V 1980−1989年
W 1990−1999年
X 2000−2009年
Y 2010−2016年


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